毎日何気なく履いている靴、そしてその靴を履いて何気なく歩いている足。足の特徴は十人十色、まずは身近なところから、その靴と足を観察してみましょう。
◎靴底の減り具合
あなたの靴底はどんな減り方をしていますか?
「外側が減る」と神経質なご質問を度々受けます。
歩行時、一瞬、荷重は外側にかかります。
この積み重ねが、靴底の外側が減り気味の理由なのです。
・踵部分
「外側が減っているからO脚」、「水平に減るのがいい」なんて思い込んでいませんか。実は、少し外側が減るのが望ましいのです。
・つま先部分
つま先が、摩耗しているというよりも欠けたようになっている。よくつまずいて靴の先を地面にぶつけていませんか。転倒、ケガのもとです。
・靴底全体
全体的に外側が激しく減って、後ろから見たときに靴が傾いていませんか。
この状態で履き続けていると、常に足、脚が外側へ広げられる力が加わっていることになり、特に膝や股関節への負担が大きく、膝痛や股関節痛を生じるおそれがあります。こまめに修理して、なるべく望ましい状態(水平)に保ちましょう。
早めの修理、または補正加工をお薦めします。
◎靴の変形
靴アッパー部分の変形を観察してみましょう。
新品のままの形状を維持していることは稀ですが、履き口部分が内側や外側へ激しく傾いていませんか。
靴には自分の足の特徴や歩き方の癖があらわれています。早めの修理や補正加工で自分の足の癖を正していきましょう。
◎自分の足跡
濡れた足で歩いたとき、ふと現れた自分の足跡を観察してみましょう。
どんな形になっていますか?
土ふまずのところまでぺったり跡がついていたり、前足部と踵部の跡がつながっていなかったり、足の指がまったくついていなかったり…
足が疲れやすい、足裏の角質がひどい、タコ・ウオノメができて痛い、
などの悩みが生じているのではないでしょうか。
上記のいずれかに当てはまる方、足の状態や歩き方、靴の履き方などアドバイスさせていただいております。
お気軽にお問い合わせください。
靴は常にあなたの体重を支えているため、とても過酷な状況にあります。そのため、適切な取り扱いをしていても修理が必要となる時期がやってきます。
足になじんだ靴を長い間ご愛用いただくためにも、お早目の修理をおすすめします。
スニーカー、パンプス、ビジネスシューズ等各種修理ご相談ください。
※靴底の扁減りは健康な歩行に良くないばかりか、安定性を損ない転倒の危険もあります。
こまめに修理して、安全で健康的な歩行をお心がけください。
ヒール修理
偏減りで傾いた踵部分を水平に戻します。
修理前
修理後
靴の補高加工、足の運びをスムーズにしたり、痛みの軽減するロッカーバー加工等、主な靴の加工例をご紹介します。
既製靴の本底加工
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市販のスノーブーツの加工です。左靴底に補高を施し、スノーブーツの本底はそのまま再利用しています。
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外側フレア加工の例です。左靴の外側を補強して倒れないようにしています。
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外側への補強、フレア&ロッカーバー加工です。
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サンダル、下駄等への補高加工の例です。
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ト―セパレータ加工。鼻緒代わりに第1&2趾の間に挟んで履きます。
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足と靴の科学研究所にて作製したインソールはすべて修理が可能です。表革の張替、アーチサポートの見直し等、カウンセリング時にもアドバイスさせていただいております。